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2021.11.01
- 定期便
11月15日は何の日?
皆さんこの1カ月どのように過ごされましたか?
表題ですでに内容がピンと来た方もいらっしゃると思いますが、今月は七五三について少し調べてみました。
(お恥ずかしながら筆者は11月15日と七五三が結びついていなかったので、お勉強させていただきました(笑))
七五三は、それまでの無事の成長を祝い、これからも健やかに成長するよう祈願する行事で、
11月15日という日付は江戸時代に徳川五代将軍・綱吉が、息子・徳松の袴着の儀を鬼宿日で
縁起の良い11月15日に行ったことから定着したという説が有名です。
(縁起が良いということ以外にこの日付に特別な意味は無いようですね。)
7・5・3という年齢の区切りは、奇数を吉数とする陰陽道に由来するようです。
今では七五三として一つの行事になっていますが、元々は別々のお祝いだったものが江戸中期以降に融合し、
明治時代に現在のような七五三になって、戦後、全国に広まっていきました。
元々の儀式は以下の通りです。
3歳になると、それまで剃っていた髪を伸ばし始める「髪置き」の儀式が行われました。乳児から幼児になる儀式で、
本来は男女ともに行いますが、女の子だけという地域が多いようです。白い真綿や生糸を頭にのせて、
白髪になるまで長生きするよう願う習わしがあります。
(幼児用の紐付きの着物に兵児帯などを簡単に結んでいるだけなので、
被布という袖なしの羽織りものを着用するのが特徴です。3歳の男の子も同様に袖なしの羽織りものを着用します)
5歳になると、初めて袴を着ける「袴着」の儀式が行われました。幼児から童子への成長を祝う儀式で、
女の子も袴をはいていた平安時代には男女ともに行われていましたが、江戸時代に武家の男の子の祝いに変化しました。
四方を制することができるよう、碁盤にのって着付けをしたり、四方を拝んだり、碁盤から飛び降りたりする習わしがあります。
7歳になると、女の子が本式の帯をつけ始める「帯解き」の儀式を行っていました。付け紐つきの幼児用着物から、帯結びをする着物にかわるので、
「紐落とし」「帯直し」という別名があります。帯には、それまで不安定だった魂をしっかりとどめるという意味もあり、
帯を締めて一人前とみなされました。
七五三に欠かせない千歳飴は、江戸時代に浅草の飴売りが、子どものお宮参りのお土産として考案したのが始まりと言われています。
昔は子どもが病気になることが多かったので、長生きできるよう長~く伸ばした飴を作り、千年飴、寿命飴として売り出しました。
その後「千歳飴」と呼ばれるようになり、七五三に用いられるようになっていきました。
千歳飴の袋には、鶴亀、松竹梅、翁と媼など、長寿にまつわる縁起の良い絵柄が多くみられます。
また、紅白の飴は年の数だけ袋に入れると良いとされています。
七五三は本来は数え年で祝いますが、現在は満年齢で祝うことが多くなりました。子どもの成長を考慮したり、
兄は数え年、妹は満年齢で考え、兄弟姉妹を一緒にお祝いするなど、臨機応変で構わないそうです。
基本的には11月15日ですが、その前後の土日など、都合の良い日にお祝いすることが多くなっているそうです。
華やかであること以外に和装であることに意味があったんですね。
何はともあれ、先にも述べたようにこれまでの無事の成長を感謝し、これからも健やかに成長するよう願うことが1番の目的ですから、
たくさんの準備の中で、本来の意味を見失わないことが大切だと思います。
『家族になれたこと』『一緒に過ごすことが出来ること』当たり前のようで当たり前でないこれらのことを、
家族みんなで心から祝える日になると良いですね。
該当の年齢の子がいないお宅や独り身の人も、命の恵や 親や兄弟・親友
家族と呼べる人・本当に大切な人がいることに感謝する日として大事にしてみてはいかがでしょうか?