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2020.11.01

  • 定期便

11月といえば 11月(九州)場所



 皆様お久しぶりです。いかがお過ごしでしたか? 

 

 今月は11月場所のお相撲さんにちなんで、鬢付け(びんつけ)油 についてみていきましょう。

鬢付け油とは昔のポマードのようなもので、髷や日本髪を整えるのに使われていました。

現在では、お相撲さんや歌舞伎のかつらを結い上げるのに使用されています。

 辞書で調べると、菜種油などと晒木蝋(さらしもくろう)に香料をまぜて製した固練りの油。

主に日本髪で、おくれ毛を止め、髪のかたちを固めるのに用いる。固油。びんつけ。 と出てきます。 
(木蝋とはハゼの木の実を収穫して砕き、採取した蝋のことです。櫨蝋(ハゼロウ)とも呼ばれます。)

 

 お相撲さんと遭遇したことのある方から、とてもよい香りがしたという話を聞いことがあるかもしれません。

歌舞伎などで同様の感想はあまり聞かないなと思って調べたところ、使っている鬢付け油が違うようです。

歌舞伎などで使用する鬢付け油はお相撲さんが使うものより硬めに作ってあり、香料にも違いがあるようです。

 

 調べてみると鬢付け油のにおいの元は、

丁子(フトモモ科の常緑高木でつぼみを干したもの(クローブともいう))と様々な香料という記述をよく見かけました。

 具体的に調べると、お相撲さんの髷を結う床山さんは皆さん島田商店のオーミすき油という商品を使用しており、

この商品が現在の香りになったのは60年ほど前とのことです。

とある床山さんにほかの香りはないのかと要望をうけ誕生したようですね。

どこを調べても詳しい香料はわからず(もちろん企業秘密でしょうね)、島田商店さんにインタビューしている記事で

メインの香りがバニラであることがわかりました。

バニラにクローブと聞くとなんだかスイーツの話のようですが、

お相撲さんの香りを嗅ぐとなんだか懐かしい気持ちになるのはそのせいかもしれませんね。

 

 この鬢付け油に使う天然物の木蝋が昔に比べてなかなか手に入りにくいとのことですし、

作業の工程もほとんどが油を練る作業のため、重労働だとのこと。

今後もよい香りのお相撲さんを支えるため、健康に気を付けて頑張ってほしいものです。

 日本の伝統文化をささえる縁の下の力持ちの存在は、

普段は気づきませんが発見するたびに感謝の気持ちを抱きます。

 皆さんもお相撲さんの良い香りと出会った際には、その裏で頑張っている鬢付け油の製造者や

実際に結っている床山さんのことを思い出してあげてくださいね。

 では、また来月会いましょう。

 

 

 

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